
第1回は仙台で八木哲夫会長、第2回は盛岡で小松隆会長のもと、いずれも7月に開催されました。新型コロナ感染症の流行により、開催時期や開催方法の決定などに大変ご苦労されたことと思いますが、厳しい状況の中ですばらしい地方会をやり遂げられた両会長並びにスタッフの方々に心から敬意を表します。
さて、日本不整脈心電学会に全国7つの支部が設けられ、年次学術大会とは別にそれぞれの地方会が開催されるようになりました。地方会の役割は、この分野における医師・臨床工学技士・看護師・臨床検査技師・診療放射線技師・CDRなどの人材の裾野を広げ、それぞれのレベルアップを通じて地域医療の発展に寄与することです。このためには若手医療者の発表機会を増やすことが特に重要です。ある疾患名として括られるものの中にはひとりとして同じ症例はいません。その意味で年次学術集会発表には敷居の高い症例報告を大切にして、1例1例を深くディスカッションできればと考えています。
第3回地方会は、2023年9月30日に仙台市で開催いたします。前2回と異なる時期に、会長の所属県以外の場所で開かれることを不思議に思われる方もいるかもしれませんので、その経緯について説明します。2019年9月に現在の運営委員を中心に地方会立ち上げの会議が行われました。その中で、地方会は毎年9月~11月頃に開催し、開催場は仙台と盛岡の持ち回り制とすることが決定されました。新型コロナ感染症の影響により、2020年秋に予定されていた第1回地方会から順次ずれ込んでいた開催時期を当初の決定に戻そうと考えた次第です。
この数年で私たちはWeb開催のメリットを学びましたが、face to faceで行われる学会ならではの醍醐味を味わうことは、その後の成長の糧となる貴重な経験です。多くの方々が一堂に会することができる環境になることを信じ、仙台の地で皆様にお会いできることを楽しみにしております。
第3回日本不整脈心電学会東北支部地方会
会長 阿部 芳久
(市立秋田総合病院循環器内科)