心電図検定対策講座(4~3級対象)

心電図検定対策講座1 『心電図の基礎 / 虚血の心電図』

14:35~15:50

栗田 康生〔国際医療福祉大学大学院(特定行為看護師養成分野責任者)〕

どうも医療機器は苦手だからと、心電図と聞いただけで食わず嫌いしている方が多いかもしれません。でも機械音痴と言われる方でもスマートフォンのアプリは説明書もなしに使いこなせていると思います。
心電図は文字通り「図形」で、その図形の中に病態のヒントがたくさん隠れています。どの図形がどんな病態や疾患の決め手となるのでしょうか?
難しい用語を職場で議論することはないですし「虚血性心疾患です」と患者さんが現れることもありません。心電図を読むときにはまず心電図の図形を先に見て、病態や疾患を推察していくことになります。心電図を見て「かゆく」なる方が本当にいるか定かではありませんが、心電図にアレルギー反応があると病態や疾患までたどり着かなくなってしまいます。
本講座ではまず心電図の図形を解剖、病態、疾患につなげてみます。実際のQRSの形やSTの形を実感できるようになったら、心電図検定(ガイド)の問題に慣れてみましょう。苦手意識がなくなり、心電図をとらずにはいられなくなってしまうくらい、心電図読影が楽しくなってくれることを期待します。

心電図検定対策講座2 『不整脈の心電図』

16:00~17:00

中井 俊子(日本大学医学部内科学系先端不整脈治療学分野)

不整脈の心電図の基本的な見方についてお話します。不整脈の心電図は、P波、QRS波を数えて、比べたり、それらの関係をみたりして、一つ一つ確認することで診断していきます。P波がQRSの中に隠れていたりすると判断が難しくなりますが、慣れてくると少しずつ見えなかったものが見えるようになってきますので、焦らず、徐々に慣れていきましょう。
不整脈といっても、生命の危機のないものから、数秒の遅れが命取りになるものまで、様々です。また、不整脈は心電図しか診断方法がなく、しかも、虚血疾患の冠性T波(左右対称の陰性T波)などの波形変化のような痕跡を残さないので、現行犯逮捕しか捕まえる方法がありません。不整脈をとらえるわずかなチャンスを逃さないためにも、基本的な心電図の知識を習得しておきましょう。心室期外収縮や心室頻拍の12誘導記録のQRS波形から不整脈の起源を推定することをクイズ感覚で覚えていくのも楽しい学習方法だと思います。このセッションでは、試験対策だけでなく、栗田先生の講義とあわせて、心電図の意味、そしてそのおもしろさをお伝えできればと思っています。